リジカーレでは、技術の向上だけでなく、人としての成長を重視しています。
その中で大切にしている考えのひとつが、「ミスを誤魔化さないこと」です。
練習や試合において、忘れ物や準備不足などのミスは誰にでも起こり得ます。
しかし、その時に誰かが代わりにフォローすることで“なんとかなってしまう”経験を繰り返してしまうと、
本人は「失敗を自分で受け止め、乗り越える力」を身につけることができません。
たとえば、バッシュやユニホームを忘れたときに保護者が届けることで、
その場は解決できたように見えても、選手自身に「責任感」や「準備力」が育まれる機会を失ってしまいます。
むしろ、「誰かがなんとかしてくれるだろう」「まあ大丈夫でしょう」という他責で受け身の姿勢が
ここ一番、大事な場面での“逃げグセ”につながります。
私たちは、選手たちに対して
「ミスから目を背けず、自分で受け止め、自分の力で次に進む」
という経験を積ませることを大切にしています。
だからこそ、忘れ物などの際には、保護者の方に持ってきていただくことは原則としてご遠慮いただきたいです。
僕自身、忙しい中急いで持ってきてもらった保護者の方を見たり想像してしまうと、せっかく持ってきてもらったんだから練習させてあげないと申し訳ないという気持ちになってしまいます。
今だけを切り取って考えるのではなく、先のことを考えた場合に
「どえらいことやってしまった…」みたいな経験を受け止める、もう2度としないと誓ってこれからの行動に変化をもたらすことが大切で、それを見守っていただけますと幸いです。
選手一人ひとりが、ミスをごまかさずに向き合える人間になることが、自分自身に嘘をつかない、ごまかさないことに繋がり、
長い目で見て、プレーの質にも、人生の選択にも、大きな影響を与えると信じています。